修理実績リアルタイム速報

iPhoneディスプレイの事情。

※この記事は個人の私的な印象、感覚、見解に基づいて書かれています。


Appleは従来のiPhoneにある耐久性についての欠陥を以前から問題視し、改善に努めてきました。

その証拠にディスプレイ修理に対する保証基準の緩和、価格設定の見直しを社内で何度も検討しています。

Appleは、欠陥を認めることで社会的信用の失墜、金銭的損害を恐れ、いまだに公式文書での声明は出されていません。


これは新型iPhoneの製造にも影響しているようです。

Appleは長年ディスプレイの主要供給元を【サムスン・ディスプレイ】に選んできましたが

昨年、ディスプレイの供給先に【LG】を追加しました。

これはディスプレイの欠陥をApple側が認識したとされる2019年と一致しています。

偶然とはいえない異例の対応です。

今後、主要供給元を【LG】に変更する可能性も排除できません。

実際に、今回発表の最上位機種であるiPhone12 Pro Maxの部品供給は【LG】が担当しています。

Appleはこの2社を競争関係に置くことで価格の引き下げや性能の向上を狙っています。

今後、この問題は【サムスン・ディスプレイ】の脅威となることでしょう。


Appleは年間 約1兆6000億円を研究開発費に費やしています。

これはコンピューター市場で圧倒的影響力のある【IBM】の3倍はあり、世界トップクラスと言われています。

もちろん、その研究開発はディスプレイにも力が入っています。

ティム・クックCEO主導の開発チームが設立され、折りたたみ式やスライド式など、多くの特許を取得しています。

そのチームがiPhoneのガラス表面にナノセラミック結晶を注入しガラスの傷や衝撃に対する耐久性を高めることに成功。

画面ガラスの透明度が維持できるようにクリスタルの種類と結晶化の程度をコントロールして対策をしているようです。

個人的にはセラミック自体、白く濁る性質であるため特別な調合法であっても、経年劣化によっては透明度を維持することは難しいと考えています。

この製法は他のスマホメーカーは取り入れていませんし、ライバル企業が製法を調査したところで、すぐに似たを出すことも難しいでしょう。

その独自性からAppleには製法に対する自信があるのでしょうか

それだけではありません。

Appleは背面ガラスで採用していた二重イオンプロセスをiPhone12シリーズでは画面側にも採用したと発表。

さすがに度肝を抜かれました。

これにより、擦り傷、引っかき傷、日々の摩耗からもガラスを保護することが可能になります。

iPhone12シリーズは耐落下性、耐傷性、耐水性に優れていることが強く期待できます。

防水防塵性能はIP68と粉塵が内部に侵入せず、水中に沈めても有害な問題はないと言えます。

さらにiPhone12シリーズは、2.5D加工の表面ガラスが廃止され、外装のフレームとガラス面がフラットに

カバーとボディのエッジを同じ高さにして本体設計上での工夫も導入。

こうした工夫が本体の耐落下性能4倍アップを実現し、耐衝撃性比較においてiPhone史上最も大きな向上率を可能にしたと考えます。


Appleはディスプレイに対して、開発、製造、修理、保証の面で多くの改善を行ってきました。

今後も多くの改善やユーザー体験を向上させる対応があることを期待します。

※この記事は個人の私的な印象、感覚に、見解に基づいて書かれています。

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